ブロックチェーン周りの知識を得ようと勉強を始めると、知らない用語が多く出てきてまだ覚えられていない部分が結構あります。ということで、今後のためにメモしておきます。
ざっくりカテゴリごとにまとめます。また記憶の補助になるかと、PCの中身を厨房に、ブロックチェーンは町内でつける帳簿に例えています。
PC=厨房
計算(料理人チーム)
CPU: 料理人チームそのもの。プログラムの命令を実行する部品
コア: チームの料理人の人数(物理的に独立した計算係)。4コア=4人
スレッド(ハイパースレッディング): 料理人1人が両手で2つの作業を器用に回す仕組み。4人×両手で見かけ8人になるが、体は4つなので8人分は働けない
クロック(GHz): 料理人の手の速さ。1秒間に何回作業できるか
GPU: 揚げ物専門の応援部隊。まったく同じ単純作業を数百〜数千人で一斉にこなすのが得意な部品で、本業は画面の描画。暗号資産(仮想通貨)マイニングにおいては、GPUが主役になる銘柄も多い
ASIC: 一品専用の全自動調理マシン。決まったひとつの計算だけ(例えばオムライスだけ)を、どの料理人よりも桁違いに速くこなす専用チップ。しかしその一品しか作れない
記憶(食材置き場)
メモリ(RAM): 冷蔵庫。いま調理中の食材=実行中のプログラムとデータの置き場。速いが、電源を切ると中身が消える
メモリ容量(16GBなど): 冷蔵庫の大きさ
メモリ帯域: 冷蔵庫とまな板の間の通路の運搬能力。43GB/sなら「1秒間に43GB運べる」という意味
デュアルチャネル: メモリ2枚挿しで通路を2本にする仕組み。帯域がほぼ2倍になる
その他用語
最適化: コンパイル(翻訳)時の推敲。段取りを組み替えて速い機械語にすること
ハッシュレート(H/s): 1秒間に引けるくじ(後述のマイニングの福引き)の回数。マイニング力の単位
TDP(35Wなど): そのCPUが設計上想定する消費電力・発熱の目安
ブロックチェーン=町内でつける帳簿
暗号資産の世界は、町内のみんなで同じ帳簿を1冊ずつ持ち寄ってつけている世界。銀行のような中央の管理者はおらず、参加者それぞれが帳簿の写しを丸ごと持っていて、新しい記帳のたびに「自分の写しと合っているか」を確かめ合います。
帳簿のしくみ
ブロックチェーン: 帳簿そのもの。取引の記録をページ(ブロック)単位でつづったもの。各ページには前のページの内容から計算した「指紋」が引き継がれていくので、途中のページだけこっそり書き換えるとすぐバレる
ブロック: 帳簿の1ページ。取引の記録がまとめて書かれる
トランザクション: 帳簿の1行。「誰から誰へいくら」という取引1件の記録
ノード: 帳簿の写しを丸ごと持って参加している世話役(を務めるプログラム)。新しいページや行が正しいかを検証して、ほかの参加者に伝える
テストネット: 練習用の帳簿。本番の帳簿(メインネット)と同じルールで動くけれど、そこで扱うコインに価値はない
プライバシーコイン: 帳簿に「誰から誰へいくら」を隠したまま記帳できるように工夫された暗号資産。MoneroやDeroがこの系統
マイニング=記帳係を決める福引き
PoW(プルーフ・オブ・ワーク): 帳簿の次のページを書く係を、福引きで決める仕組み。くじ1回=ハッシュ計算1回で、引くには実際に計算するしかないので、たくさん計算した人ほど当たりやすい(確率的に)。当たって係になると、報酬として新しいコインがもらえる。この福引きに参加することがマイニング
ノンス: くじ番号。ページの材料に添える使い捨ての数字で、これを変えて計算し直すたびに結果がガラッと変わる=くじを引き直せる
難易度: 当たりの出にくさ。参加者が増えても減っても、当たり(新しいページ)がほぼ一定のペースで出るように自動調整される
ウォレットまわり(実印と口座番号)
秘密鍵: 実印。自分のコインを動かす(帳簿に自分の支払いの行を書いてもらう)ときの証明に使う。他人に知られたら、全部持っていかれる
アドレス: 口座番号。秘密鍵から計算して作られる公開の宛先で、人に教えても、そこから実印(秘密鍵)を割り出すことはできない
ウォレット: 実印の保管ケース。コインそのものは帳簿(チェーン)側に記録されていて、ウォレットに入っているのは鍵のほう。だから、次項の「シード」さえ控えてあれば、ウォレットのファイルが壊れてもコインは消えない
シード: 実印を作り直すための合言葉。決まった単語の並びで、これさえ控えてあればウォレットが壊れても復元できる。逆に言うと、これを見られるのは実印を渡すのと同じ